粉瘤(ふんりゅう)とは、皮下腫瘍の一つで、アテロームや表皮囊腫(ひょうひのうしゅ)とも呼ばれています。体のどこにでもでき、複数できる場合もあります。
ドーム状に盛り上がっており、中心近くに開口部(黒い点)があります。腫瘍は表皮成分でできた囊腫(ふくろ)で、囊腫の中には角質(垢)が充満しています。
さて、粉瘤があったらどうしましょうか。
粉瘤の対処方法
私のおすすめは、小さいうちに切除してしまう!です。
理由は、
1. 感染したら痛みや腫れが出てくる。
2. 大きくなったら傷も大きくなる場合がある。
3. 外用薬や内服薬では治らない。
4. 稀に悪性の場合がある。
開口部を含め、囊腫を完全に切除すると基本的に再発はありません。
ただし、感染した「炎症性粉瘤」の場合は、囊腫が溶けていることが多く、完全に切除出来ない場合があります。
当科での切除法
くりぬき法
4~5㎜の穴を開け、囊腫を摘出します。
切除縫縮法
皮膚のしわに沿って紡錘形に皮膚を切開し、囊腫を摘出します。
その後皮膚を縫合します。
患者様のご希望や、場所にもよりますが、<くりぬき法>が多いです。
切開を繰り返し、瘢痕(はんこん)の強い症例は<切除縫縮法>で行う場合があります。
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鹿児島園田眼科形成外科
園田 わかな
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鹿児島園田眼科形成外科
園田 わかな
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