皮下腫瘍の一つで、多くは皮下組織にできます。「皮下脂肪のところ」と表現した方が分かりやすいですね。
皮膚の性状は、柔らかく盛り上がっています。痛みは通常ありませんが、神経を圧迫すると痛みが出ます。
自然に無くなることはありませんので、徐々に大きくなります。
複数個できる方もいらっしゃいます。
おでこの脂肪腫は筋肉の下にできることが多いですし、その他「皮下脂肪のところ」だけではなく、「筋肉の中」、「骨の周囲」にできることもあります。
ほとんどが良性ですが、稀に悪性もあります。
脂肪腫の治療方法
切除術です。
基本的に脂肪腫の大きさに比例して切開創(傷の長さ)が長くなりますので、小さいうちにとってしまった方が良いと考えています。
長径が15cmを超えるものは局所麻酔では対応できないため、全身麻酔が可能な病院に紹介をしています。
当科での治療法
皮膚のしわに沿って脂肪腫の直上を切開し、脂肪腫を摘出します。
脂肪腫の大きさに比べ、切開創の長さは短くしています。
止血を丁寧に行い、深いところから3~4層に分けて縫合していきます。
大きな脂肪腫の場合は、皮下に血腫(血のかたまり)ができないよう、ドレーン(管)を留置します。
摘出した脂肪腫は病理組織検査に提出し、悪性の有無を確認しています。
術後の経過
ドレーンを挿入した場合は必ず翌日診察をしています。ドレーンは、通常、術後1~2日で抜去します。
抜糸は場所にもよりますが、術後1週間〜2週間で行なっています。
術後1ヶ月、3ヶ月で傷あとが綺麗になっているかを確認しています。
患者様には、ドレーンが抜けたらご自宅で毎日消毒処置をしていただいています。
本日のところは以上です。
それでは、また❤️
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鹿児島園田眼科形成外科
園田 わかな
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鹿児島園田眼科形成外科
園田 わかな
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